こんにちは、ユキレドブログへようこそ。
今日も張り切って、トレンドなトピックを追ってみましたのでお楽しみ下さい。
昨日、山陰合同銀行は、執行役員の吉岡佐和子氏を代表取締役専務執行役員に昇格させる人事を決めたと発表しました。
これは、快挙ですね。女性の頭取が誕生しました。
これはとても画期的なことです。旧態依然の銀行業界に風穴を開けたような衝撃です。
その快挙を為したお方は、吉岡佐和子氏。なんと溌剌とした格好のいい女性頭取なのでしょう。
もう一つの初人事は山陰合同銀行の社外取締役に外国人として初めてグレム・デイビッド・ナウド氏(54)が合わせて内定しました。
何か地方銀ながら、山陰合同銀行の地元を決め細かく(女子力)ニーズを掘り下げながら、金融商品(野村証券との提携)M&Aなど海外戦略をも視野に置く企業戦略のようなものが感じられますね。
その辺を少し深堀してみましたのでシェアします。
吉岡佐和子氏のプロフィール
山陰合同銀行の地元を決め細かく(女子力)ニーズを掘り下げのための起用でしょうか!?
吉岡佐和子氏のプロフィールの詳細です:
- 役職: 代表取締役専務執行役員(57歳)
- 出身地: 島根県
- 入行年: 1987年
- 学歴: UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のビジネススクール(UCLA Anderson School of Management)で学びました。
- 経歴: 2022年6月から執行役員を務めています。
- 快挙: 生え抜きの女性として、第二地銀を除く地方銀行では初めて代表取締役に就任することになります。
彼女の成功は、多様性を向上させ、取締役会の機能を強化する一環として、注目すべきものです。吉岡さんのリーダーシップと専門知識が、銀行の発展に寄与することを期待しています。
このような女性の成功は、社会全体にとっても大きな意味を持ちます。彼女の業績を称賛し、今後も多様性と平等の推進に努めていくことが重要ですね。
グレム・デイビッド・ナウド社外取締役
恐らく海外を目指してますよね、この人の起用は、、、、まさに国際金融のプロです。
日本とシンガポールに拠点を持つIRコンサルティング会社社長のグレム・デイビッド・ナウド氏(54)を社外取締役に迎えると発表しました。同氏は外国籍として初めて就任した社外取締役となります。
氏はアイルランド国籍で、イングランド銀行(英中央銀行)、スタンダード&プアーズ、ムーディーズなどで下記のような勤務経験があります。
氏はIRのプロのようですが、山陰合同銀は、氏に何を期待するのか気になりますが、
氏の有する国内外の金融機関の経営・財務分析の専門性及び国際金融市場における多様な経験や幅広いネットワーク等を評価いただいて選定いただいたものと自身の会社のHPで説明されています。
山陰合同銀行の概要
資本金
山陰合同銀行の資本金は207億円です. この金額は、銀行の経営基盤を支え、事業展開に必要な資源を提供しています。
従業員数
山陰合同銀行の従業員数は、2023年度時点で2700人です。この数は、銀行の運営において重要な要素であり、多様な金融サービスを可能にする指標となります。
銀行の主な取引先
山陰合同銀行の主要な取引先には、
島根トヨタグループ(島根トヨタ自動車株式会社、トヨタカローラ島根株式会社、ネッツトヨタ島根株式会社など)1.
山陰合同銀行は、地域に根差した堅実な経営で知られており、地域経済に対して大きな役割を果たしています。2
役員一覧
取締役頭取(代表取締役) 山崎 徹 井田修一
取締役(代表取締役) 井田 修一 吉川浩
取締役(代表取締役) 秋下 宗一ここに吉岡佐和子氏が就任
取締役 吉川 浩
取締役(社外取締役、独立) 倉都 康行
取締役(社外取締役、独立) 後藤 康浩
取締役(社外取締役、独立) 本井 稚恵 グレム・デイビッド・ナウド
銀行の戦略
島根県、鳥取県を地盤とする山陰合同銀行は山陰地方のトップ銀行なんですね。
地域に根差した堅実な経営に定評がああるそう。いかにも地銀らしい地銀です。
その一方で地盤とする2つの県は鳥取県が人口の少ないトップ県であり、島根県はその次に少ない。地方型経済社会の典型的な地域。
そこで、同銀行は2021年3月までの中期経営計画で、33カ店の店舗統廃合などで大掛かりなコスト削減を進めて経費率(OHR)は2021年3月には60.58%まで低下し、さらに2022年3月には57.79%まで引き下げてようと存続をかけています。
経営の理念である、地元に根差した金融サービス業とということで新たなは経営の柱として考案されたのが
証券会社との提携で、金融資産サービスの提携だったようでこれは、大きな変革だったそうです。
その沿革は下記の通り。地銀とはいえ、思い切った、決断をしたんですね。
【提携による地銀の経営戦略】
🌟 背景:
最近、地銀のビジネスは厳しいものとなり、これまでの経営に変革が必要とされています。地元密着の金融業だけでなく、コンサル業も展開し、多様なサービス提供を通じて事業を強化することが今後の鍵とされています。
🤝 提携の決定:
このビジョンの実現のため、大手金融機関である野村との提携が決まりました。提携の要点は、両者が持つ店舗を一緒にして、銀行で野村の商品を提供すること。同時に、銀行の人員が売買のアドバイスをし、システムも一本化して使うことになります。
🏬 提携の具体的な内容:
- 店舗の統合:
- 野村と地銀の店舗を一緒にして、地元社会に密着したネットワークを築きます。これにより、地域社会への貢献がより一層強化されます。
- 商品窓口の共同運用:
- 銀行で野村の商品を提供することで、顧客に様々な金融商品へのアクセスを提供し、サービスを広げます。
- 人員の連携:
- 銀行の人員が野村の商品についてアドバイスをし、専門知識と地元での顧客対応力を組み合わせます。
- システムの統合:
- 野村のシステムをそのまま使い、業務の合理化や効率化を進め、コスト削減を目指します。
期待される成果:
提携により、効率が向上し、利益が増えることが期待されます。地銀は地元社会での強固な地盤を守りながら、新しい事業展開で経営の安定性を向上させることを目指しています。
まとめ
地銀の経営戦略には目新しさがないかもしれませんが、地元に焦点を当て、地域社会との共生を大切にする姿勢は貴重です。地元密着型でのサービス提供や顧客結びつきの強化は、地域社会への貢献度を高めます。
山陰合同銀行は、地方銀行でありながら、女性ならではのきめ細かさで地元のニーズを掘り下げ、取りこぼしのないサービス、金融商品(野村証券との提携を含む)の紹介を展開しM&Aなどの海外戦略をも視野にいれる企業戦略を感じさせますね。
地銀は従来の金融業務だけではなく、証券売買やIR活動の強化、MAや海外資本の誘致など、多角的な変革を図っています。
女性経営者の起用や外国人IR専門家の社外取締役任命など、多様性を重視した人事も行われています。
このような背景の中で、吉岡氏が初めて代表取締役に就任しました。彼女のリーダーシップには、地銀を良い方向に導く女性らしいバランスが期待されています。