空飛ぶクルマ?いや、あれただの“人が乗れるドローン”でしょ──夢を壊して悪いけど

デモ飛行の中止
最近また「空飛ぶクルマ」のニュースが話題になっていた。
025年4月27日に大阪で開催されたEXPO2025で、「空飛ぶクルマ」の実証飛行が行われましたが、飛行中にモータープロペラの故障が発生し、一時的に中断されました。また、4月28日時点では運航再開の目処が立っていないとの報道もあります。
事故による負傷者はなく、安全に着陸したとのことですが、今後のスケジュールについてはまだ発表されていないようです。
2025年4月27日、大阪・関西万博で予定されていた「空飛ぶクルマ」のデモフライトは、安全確認が取れなかったため、当日キャンセルされました。
技術的な問題ではなく、飛行許可や安全基準のクリアが間に合わなかったことが理由です。日本の航空規制では「空飛ぶクルマ」は航空機扱いとなり、空域管理・操縦ライセンス・第三者保険など、厳しい条件を満たす必要がありました。
この中止は、「技術的には飛ばせるが、規制上はまだ飛ばせない」という現実を示しています。
未来の移動手段がいよいよ現実に──なんて見出しが踊っているけれど、画像を見た瞬間、正直な感想がこうだった。
「え、これ…ただのドローンじゃん。」

ごめん、夢を壊すようで。でも本当にそう思ったんだから仕方ない。
クルマの定義、どっか行っちゃってない?
そもそも“空飛ぶクルマ”という言葉にどんなイメージを抱くだろうか。
道路も空も自由に走れて、未来的でスタイリッシュ。ガンダムのホバーカーとか、バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンとか、そういうのを期待してない?
でも実物は、どう見てもでかいドローン。
タイヤはない。地上は走れない。横に人が乗れない。プロペラ剥き出し。
駐車もできなければ、ドアもない。もう「クルマ」って呼ぶの、やめたほうがよくないか?
名前負けにもほどがある。
技術的な課題、見て見ぬふりしてない?
ちょっと冷静になって考えてみよう。
- 騒音問題:プロペラが6個も8個も回ってたら、静かな住宅街どころか空港近くでも問題になる。
- 航続距離:バッテリーの限界で、飛べてせいぜい数十分。充電にどれだけ時間がかかるのか。
- 安定性:風が吹いたらどうする?墜落したら?パラシュート?笑えない。
- 空の交通整理:免許、空域管理、通信インフラ。全部ゼロから整備?
こんな状態で、2025年だ202X年だと市販化の話をされても、現実味がなさすぎる。
関与企業とその役割
LIFT Aircraft Inc.(米国)
テキサス州オースティンを拠点とするスタートアップで、単座型eVTOL機「HEXA」を開発。
2023年3月、大阪城公園野球場で日本初の有人eVTOLデモ飛行を実施。
日本の航空法に準拠するため、国土交通省航空局(JCAB)の厳格な審査を受け、飛行許可を取得。
丸紅株式会社
2021年からLIFT Aircraftと提携し、日本市場でのeVTOL導入を推進。
「HEXA」の最大100機の事前注文権を取得し、商用運航に向けた市場調査や規制対応を共同で進行中。
英国のVertical Aerospace社とも提携し、5人乗りeVTOL「VX4」の日本展開を目指している。
GMOインターネットグループ
2023年3月の大阪でのデモ飛行に協力し、同社代表の熊谷正寿氏が「HEXA」の操縦を体験。
広報活動や社会的受容性の向上に貢献し、空飛ぶクルマの実用化に向けた認知度向上を支援。
メディアと投資家が“未来”を演出しているだけでは?
それでも「未来の乗り物」として毎回メディアが持ち上げるのはなぜか。
理由はシンプルで、“話題になるから”だ。
- メディアは読まれることが目的。
- スタートアップは資金調達が目的。
- 読者は「すげー!」って言いたいだけ。
でも本当に乗りたい?買いたい?必要?
そう聞かれたら、多くの人は「いや、別に…」と答えると思う。
未来を否定してるんじゃない、現実を見てるだけ
誤解しないでほしい。
空を飛ぶ乗り物自体に夢がないとは言わない。
ドローン技術が人を乗せられるまで進化したのは本当にすごいことだ。
でも「空飛ぶクルマ」と呼ぶことで、期待値を勝手に上げて、
それっぽい未来を演出するのはちょっと違うと思う。
未来は夢じゃなくて、現実に根ざして進化していくもの。
その第一歩が“でかいドローン”でも、別にかまわない。
でもそれは“クルマ”ではない。
そこの誤魔化しには、ちゃんとツッコんでいきたい。
まとめ
空飛ぶクルマの実証飛行、中止の裏事情
なんだこの構図?空飛ぶバイクはSPACで米国の投資家に狩られてた。



日本のスタートアップは資金難で苦しむのに、1年後には米国企業がでっかいドローン飛ばしてるとか、ふざけてるよな。
デモフライトが中止になったのは「安全確認が取れなかったから」とされているが、ぶっちゃけ空飛ぶバイクも空飛ぶクルマも、技術的な完成度は大差なく、どちらも発展途上のレベル。今回の米国製機体が特別に優れているわけではなく、実際はどんぐりの背比べにすぎない。
それよりも日本のスタートアップがまともに支援されていないってのが根本的な問題だ。飛ばせる技術はあるのに、ルールや資金の問題で足止めされてる。この国、スタートアップ育てる気あるのか?
結局、日本では技術があっても資本がないと話にならないし、規制の壁も厚い。一方で米国企業は米軍や潤沢な投資を受けて、日本の市場で実験までやってる。「空飛ぶクルマ」の未来はどこに向かうのか?っていうか、

日本のスタートアップ、もっと支援しないとヤバくないか?
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