とにかくこの人、傑物です。
マスコミでは、別名暴言を吐く市長で有名なとても濃いキャラクターな人物で、ある意味インパクトの強さは米国のトランプ氏に似ていると思われる御仁です。
一般人はこの御仁のマネはできないかもしれません。
しかし氏の歴伝には、そんな政治家になるためのヒントが隠されています。
それでは、氏の生い立ちから、
まるでゲームのヒーローのような人生
泉房穂氏は、1963年に兵庫県明石市の漁港町で生まれた。 祖父も父も漁師で、家族は貧しかった。 弟は障害を持って生まれ、社会の不公平さを感じたという。 そんな中、10歳のときに『誰もが平等に暮らせる人にやさしい国を作ろう』と思い、将来は政治家になることを決意した。 幕末の志士のような話だが、これが彼の原点である。
泉氏は、漁村で育ちながらも、勉強に励んだ。 進学校に通わずに、東京大学文科二類に現役合格したのだ。 インターネットもない時代に、漁村の少年が東大に入るというのは、驚異的なことである。 しかし、泉氏はただの勉強ばかりではなかった。 少年時代はサッカー、ラグビー、柔道、野球、生徒会に所属し、柔道も3段の腕前を持つ。 スポーツ万能であったのだ。
猛勉強の末、東大では教育学部に進み、教育哲学や教育史を学んだ。 その後、NHKに入社し、ディレクターとして働いたが、1年で退職した。 テレビ朝日に移り、『朝まで生テレビ!』などの番組に携わったが、ここでも1年で辞めた。 その理由は、政治家になるための準備だったという。
泉氏は、民主党の石井紘基氏の秘書となり、政治の世界に足を踏み入れた。 石井氏は、泉氏に対して「政治家には急いでなるな。政治家は40からでいい。今はまだ若いから、君は弁護士になれ」とアドバイスした。
泉氏は、その教えに従って、司法試験に挑戦した。 4回目で合格し、弁護士となった。 司法修習の同期には、元大阪市長の橋下徹氏がいた。
泉氏は、弁護士として神戸市や明石市で事務所を開設した。 2003年には、民主党から衆議院議員に初当選した。 石井氏が民主党に所属していたことも影響している。 しかし、2005年には落選し、政界を離れた。 その後、社会福祉士の資格も取得した。
2007年には、石井氏が極右によって暗殺された。 泉氏は、そのショックから立ち直ることができず、明石市に戻った。 そして、2011年に明石市長選に出馬した。 自民党や公明党の推薦を受けた元県職員との接戦を制し、市長に当選した。 以来、3期にわたって市長を務めている
明石市長時代の困難と成果
泉房穂氏は、2011年から2023年まで明石市長を務めた政治家である。無所属で政策実行することの難しさを身をもって経験したが、その一方で、多くの市民の支持と信頼を得ることができた。
市長就任前から、泉氏は何年も長期にわたり盗聴されていたことが判明した。これは、泉氏が弁護士として、障害者への強制不妊手術や、明石市の公共事業の不正などの問題に取り組んでいたことに対する嫌がらせだったとされる。
市長に就任してからも、泉氏は歯に衣着せぬ物言いで、市政や社会問題に対する自らの考えを率直に表現した。これは、市民に真実を伝えることの重要性を説くためだったが、もろ刃の剣となり、しばしば批判や反発を招いた。
例えば、2012年には、市内の公立小学校で教師が児童に暴力を振るった事件について、泉氏は「教師はクビにすべきだ」と発言し、教育界から反発を受けた。
最初の5年間は、泉氏の政策は民意もなく総スカンを食らった。しかし、泉氏は信念を貫き、市民のために福祉や教育、子育てなどの分野で積極的に改革を進めた。
特に、子どもにお金をかけることで、経済や社会の活性化を図るという「子ども応援政策」は、泉氏の代表的な政策である。この政策では、保育料や学童保育料、小中学校の給食費や教科書代などを無料化し、子どもの貧困や教育格差の解消に取り組んだ。
後半の5年は、泉氏の政策は徐々に民意を得て、市民の評価も高まった。しかし、2019年には、市議会での発言が暴言と受け取られ、市議会から問責決議を受けた。
泉氏は責任を取って辞職したが、市民からの要望で市長選に出て再選できた。このとき、泉氏は「市長の成就は5年では短すぎ、10年でやりきれと、10年たってやれきれぬものはたとえ12年あってもできない」という先人の教えを座右の銘として掲げた。
この教えは、泉氏が尊敬する先輩市長 から受け継いだものである。
泉氏は、2023年に市長を退任した後も、政治に関わり続けている。泉氏は、自らが設立した政治団体「明石市民の会」を通じて、明石市やその他の地域で、非自民の候補者を応援している。
泉氏は、自分の政治理念を広めるとともに、日本の政治を変えるために、様々な選挙に積極的に関与している。
泉チュルドレンが奔る。
泉氏が残した後継者たち。この躍進も目覚ましいものがあります。
氏いわく、政治家になるために、まずは5人を説き伏せといいます。家族でなく、友人、知り合いをとにかく5人を説き伏せろと。
2-3人は意外にできるが5人は結構な難易度で、5人説き伏せることができるなら100人でも1000人でも味方に付けられる素地があるといいます。
下の写真のメンバー明石市市議の市民の会のメンバーです。

【明石市議選】
- 兵庫県明石市議選で「明石市民の会」が擁立した5人全員当選。泉氏が後継指名した市長候補も大勝し、「泉旋風」が吹き荒れた。
- 中川夏望氏が泉氏の推薦でトップ当選。得票数は前回のトップ当選者の3.6倍。市民の会メンバーも4位までが9827~4190票で圧倒的な強さを誇る。
- 市議会議員黒田智子氏、山中裕司氏、山下祥氏、金尾良信氏、県議会議員橋本けいご
- 新市長の丸谷氏は泉氏の施策を継承し、市民の会への支持が根強いとされる。
【芦屋市長選】
- 芦屋市長選で高島崚輔氏(26)が現職ら3人を破り初当選。史上最年少の当選者として注目され、市民に期待される。
- 高島氏はJR芦屋駅前で市民にあいさつし、「期待に応えたい」と抱負を述べた。彼の政治経験のなさと経歴が注目を集める中、チームとして市の発展を目指す姿勢を示した
かれらは、泉氏政策の骨幹子育て支援を継続的に実施していく
2023年7月東京立川市市長選元都議酒井大史氏当選
2023年7月兵庫県三田市市長選田村克也氏当選
2023年7月岩手県知事選達増拓也氏当選
2023年10月埼玉県所沢市市長選は、無所属新顔で元衆院議員の小野塚勝俊氏(51)が初当選を果たし、
2023年10月参院選高知・徳島選挙区補選広田一氏当選
と種まき継続中。
氏はいう、こうした形で256席を埋める国会議員をつくればいい。その先に総理大臣を置く布石ができる。
私はそんなに難しいことだと思っていない。むしろ、世の中が求めているので一気に行くであろうと彼は遅くしている。
「小選挙区比例代表並立制」が導入
2017年(平成29年)の公職選挙法の改正で、小選挙区は全国で289となったほか、比例代表の定員も全国で176となりました。 この結果、衆議院選挙で選ばれる議員の数は465となりました。
泉氏が描くシナリオ
国民は上がらない賃金や増える税金や物価に対して強いエネルギーを抱えており、一騎打ち構図に持ち込むことができれば、有権者は国民に近い方を選び、状況を一転させることができるとの見方を示している。
これを289選挙区で実行すればいいだけだから、一騎打ち構図に持ち込めば一瞬で過半数を取れると考えているので、そんなに難しいとは思っていない。
泉氏が目指す一騎打ちの構図に持ち込むためには、候補が乱立している状況を改めなければならない。
その点については、小選挙区と比例代表の重複立候補が原因している。重複立候補をやめることを各党で合意し、小選挙区で勝つ見込みが低い候補を比例代表に回すことができれば、小選挙区での一騎打ち構図は実現可能だと考える。
与党と野党のどちらでもいいので、方向性として一致できるかどうかがポイント。
このままの政治でいいチーム対国民の味方チームの構図ができれば、一瞬でひっくり返ると思っており、そこまで持っていけるかどうかが問われる。
泉氏傀儡とおもいきや前市長の未達成政策の改善
夏川市議の質問を抜粋した。明石市議会のホームページには、発言通告一覧表が掲載さ詳細は下記URL参照
r506tuukoku.pdf (akashi.lg.jp)
質問2
【要旨】
和光市では市民参加の財政白書作成委員会が発足し、日野市では市民グループが財政健全化に協働。両市とも市民中心で財政白書を作成。市民が正確な財政状況を知り、行動を起こすため、本市も市民と共に財政白書を作成すべきかどうかの見解を問う。
質問3
【要旨】
⑴ 企業に女性活躍推進を促す取組:
「えるぼし認定」を取得することで企業にメリットがあり、公共調達で加点評価や人材確保・定着の促進が期待されている。提案として、本市でも「えるぼし認定」の周知を図り、明石市の事例を参考に「えるぼし認定」の取得を促進する取組を行うべきかどうかの見解を問う。
⑵ 行政職の女性管理職比率向上のための取組:
「あかしジェンダー平等の推進に関する条例」が施行され、本市は「明石市特定事業主行動計画」を策定しているが、係長級の女性比率の目標未達が課題となっている。質問者は、2026年4月までの進捗とともに、職場環境整備についても具体的な取組が必要かどうかの見解を問う。
【要旨】 ⑴ 医療的ケア児への支援体制: 医療的ケア児支援法が2021年に施行されたが、本市における支援体制の現課題と将来の取組について質問。また、法律の目的である家族の離職防止に向け、保育所や学校、放課後デイサービスなどへの市の支援状況についても見解を問う。
最後に
泉氏が引退した後、明石市の市議選に当選した市議を傀儡市議とか揶揄されている事も聞いたが、なんとも辛辣、泉氏式ビシビシとやっている様子がうかがえます。
巷ではテレビ、SNS界隈でも大変有名なので賛否両論のある泉氏ですが今後の活動が楽しみです。
いつの日か氏が日本の総理大臣になっているかもしれません。