
離党勧告:厳しい処分を受けてしまった。
自民党を離党した世耕弘成前参議院幹事長は、政治資金問題による処分を受けて離党しました。4日、自民党は安倍派の幹部39人を処分しました。2番目に重い「離党勧告」を受けたのは、安倍派のトップ2である座長を務めた塩谷立元文部科学大臣と、参議院側のトップだった世耕前参議院幹事長となりました。
世耕氏は、参院安倍派の会長を務めていましたが、政治的責任を取るべきと考え、党紀委に弁明書を提出せず、離党することを決断しました。
この処分について、世耕氏はキックバックには関与していないと主張していますが、なぜ離党するのかという疑問が残ります。
他の3人はどうなった?
塩谷議員も離党勧告処分を受け、党内の他の議員にも処分が下されており、今後の政治情勢に影響を及ぼすことが予想されます。
一方、党員資格の停止処分を受けた西村康稔前経済産業大臣は、裸一貫から再出発する意向を示しています。太田房江議員は処分を免れましたが、同罪だと考えていると述べています。
世耕氏どんな人?

安倍派トップ2の内の一人、参議院側のトップの世耕前参議院幹事長でした。
世耕弘成(せこう ひろしげ、1962年11月9日生まれ)は、日本の政治家であり、自由民主党所属の参議院議員です。氏は5期にわたって参議院議員を務めており、学校法人近畿大学の第4代および第6代理事長も務めています。
- 出生地: 日本、大阪府大阪市
- 学歴:
- 早稲田大学政治経済学部政治学科卒業
- ボストン大学コミュニケーション学部大学院で企業広報論修士号を取得
- 前職: NTT従業員
- 政治家としての役職:
- 内閣広報室
- 内閣官房副長官(政務担当)
- 経済産業大臣(第22-23代)
- 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)
和歌山県内の自治体の首長に対して、「無所属で、衆議院のほうに出る」と次期衆議院選挙で“くら替え”する意思を示していたことが分かりました。
そもそもなんで離党することになったの
政治資金を集めるために行われる「政治資金パーティー」。
参加者は、一口2万円程度のパーティー券を購入。何口も買うケースも少なくありません。
自民派閥の政治資金パーティー
数千人規模になることもあり、多いときで数億円のカネが集まります。
法律で認められた集金の手段ですが、特定の団体などとの癒着を防ぐため、次のような決まりがあります。
法律内容:
特定の団体などとの癒着を防ぐため、同じ人や団体から1回のパーティーで20万円を超える支払いを受けた場合、名前などを収支報告書に記載しなければならない。
しかし
今回、派閥の政治資金パーティーの収入をめぐって、適切に記載されていないケースが相次いで明らかになったのです。
政治資金疑惑ってなに?
1月19日、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、安倍派と二階派について、東京地検特捜部は、おととしまでの5年間で、安倍派の会計責任者は合わせて6億7503万円のパーティー収入などを派閥の政治資金収支報告書に収入として記載していなかったなどとして、政治資金規正法違反の虚偽記載の罪で阿部派の会計責任者を在宅起訴しました。

特捜部は松野 前官房長官ら安倍派の幹部7人など派閥の幹部からも任意で事情を聴いてきましたが、いずれも派閥の会計責任者との共謀は認められないとして、立件しない判断をしました。
キックバックはどういう意味?
安倍派は、所属議員の役職や当選回数などに応じてパーティー券の販売ノルマを設定していました。
- 安倍派は、所属議員の役職や当選回数などに応じてパーティー券の販売ノルマを設定
- 所属する議員がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分の収入を、議員側にキックバック
- 派閥の収支報告書にパーティーの収入や議員側への支出として記載していなかった
という疑いがあります。ノルマを超えて集めた分の収入を、議員側にキックバックし、派閥の収支報告書にパーティーの収入や議員側への支出として記載していなかった疑いがあり議員側にキックバックされた資金の総額は、2022年までの5年間でおよそ5億円に上るとみられます。
そして安倍派は、
- ▽議員ごとのノルマ額、
- ▽実際に集めた金額、
- ▽議員側にキックバックした金額を記したリスト
を作成していたということです。
安倍派の所属議員のうち、複数の議員が、2022年までの5年間に1000万円を超えるキックバックを受けていたとみられています。

安倍派は、パーティー券の収入を専用の口座などで管理していたということで、口座への入金額と、安倍派の政治資金収支報告書に実際に記載されているパーティー収入の総額には食い違いがあり、議員側の政治団体もキックバックされた資金を収入として記載していない疑いがあるということです。
今後どうするの?
和歌山県内の自治体の首長に対して、「無所属で、衆議院のほうに出る」と次期衆議院選挙で“くら替え”する意思を示していたことが分かりました。
激戦になる和歌山地区
世耕氏の“くら替え”が実現すれば、和歌山選挙区で激しい選挙戦が繰り広げられることになるでしょう。彼は無所属で衆議院に出馬する意向を固めており、和歌山2区で二階氏の後継候補として熱い選挙戦が予想されています。
和歌山選挙区の現状
- 世耕弘成の立場: 裏金問題により、世耕弘成元参院幹事長の立場が危うくなっているとされています。3
- 選挙区の特徴: 和歌山選挙区は、自由民主党にとって重要な地域であり、世耕弘成は過去に5回当選しています。1
二階氏の動向と批判
- 長男の擁立計画: 二階氏は、和歌山選挙区に自身の長男を擁立しようとしているとの話がありますが、これに対して安倍派のベテラン秘書は「許されない」と批判しています。
- 過去の選挙結果: 二階氏の長男は2016年、御坊市の市長選に出馬しましたが、現職市長に大差で敗れています。この選挙では、安倍政権の閣僚や小泉進次郎議員が応援に入ったにも関わらず、敗北しました。6
このような状況の中で、二階氏の動きに対する批判は、政治的な配慮や公平性の観点からも重要な議論となっています。今後の展開に注目が集まっています。
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