スポンサーリンク
バイオフロックによる養殖

低コスト:バイオフロックによるバナメイエビの養殖

スポンサーリンク
スポンサーリンク

こんにちは、TARTです。

今日は巷で儲かるバナメイエビの養殖について紹介します。前回はフィリピンの現地生産者が実践する養殖方法について紹介しました。

バナメイエビの養殖 フィリピン現地生産者の儲かるやり方
バナメイエビの養殖についてフィリピンの現地生産者が行うコストや採算の概要や自宅でも可能な養殖キットの紹介、養殖運営方法についての紹介をします。

TARTはこのテーマが大好きで、30年以上も関わり続けています。

途中でイセエビ、ハタ、カニなど他の養殖プロジェクトにも手を出したことはありますが、どういうわけかいつの間にかまた海老に戻ってしまう、まさに魚のような回帰的な性格を持っているのかもしれません。

最近、私のサイトを検索していた時、偶然興味深い記事を見つけました。

ある女性が海老の養殖が非常に儲かるとの話に飛びつき、その話を信じて一口投資を行ったところ、わずか1週間も経たないうちに約束通りの配当が支払われたと言っていました。彼女はますます信頼し、追加投資を行い、しかし最終的にはその投資会社が倒産してしまいました。彼女はなんと2,000万円もの資金を注ぎ込んだそうです。

この話は昔からある詐欺の典型です。金の豊田商事などにも似たような話があります。このエビの話や暗号通貨などは、実体のないものを存在するかのように宣伝し、売り込む商法なのです。

一方、実際の海老養殖は収益性があるビジネスですが、初期投資と運転資金が必要であり、高いリターンを期待するビジネスではありません。粗利益率は通常、売上の約45%程度です。

この成功にはいくつかのハードルがあるかもしれませんが、それでもブログの儲かるジャンルを探し当てることまるで椅子取りゲームを実践する検索順位トップの座を獲得することのほうがかなり難しいことだと実感しています。

その意味で、海老の生態に挑戦する方が、虚偽や詐欺のリスクがなく、より現実的であると言えるでしょう。

何しろ、養殖には嘘や詐欺が存在しません。

スポンサーリンク

バイオフロックによるバナメイエビの養殖

その方法は大きな養殖池を用いて生産する方法でした。

今回は、手軽で限られた環境でも実施可能な、特にバナメイエビに適したバイオフロックによる養殖方法に焦点を当てています。

バイオフロックを活用したバナメイエビの養殖は、低コストで儲かる可能性があります。自宅でもでき、淡水でもOK。小規模な養殖キットを使用すれば、初心者でも手軽に始められます。費用対効果が高く、採算が取りやすい可能性があります。

スポンサーリンク

バイオフロック養殖の特徴

  1. 広大な敷地は不要。
  2. 自宅でも実施可能。
  3. 淡水でも飼育可能。
  4. 商業規模でも1,000平米で十分。
  5. 初期投資が比較的少ない。

バイオフロックを利用したバナメイエビの養殖が上記の条件を満たしてくれます。

バイオフロックは、養殖水の中のアンモニアを無害な物質に変える仕組みのことです。この仕組みでは、水中に特殊なフィルターがあり、そこで細菌が働きます。

具体的には、エビが出すアンモニアが最初の段階で細菌によって亜硝酸に変化し、その後別の細菌がこれを硝酸塩に変えます。このプロセスによって、有害なアンモニアが水中にたまることなく、比較的安全な硝酸塩に変わるわけです。要するに、水槽内の細菌が魚の排泄物を浄化してくれるしくみです。

失敗しない秘訣
ただし、この方法は

1.電気代が安く、

2.海老の飼料や稚エビが手に入り、

3.海老の価格が高い国や地域

のポイントを満たすことが成功への鍵となります。

例えば、私の住む場所では電気代と燃料代が高いため、この養殖方法は経済的に合致しません。

一方で、アイスランドやアメリカ、カナダのように電気代が安く、かつ大きな都市が近くにあり需要が見込まれる地域であれば、この方法は試してみる価値があると考えます。

バイオフロックによる養殖は、通常の生産方法が大きな池を必要とするのに対し、この方法では1000平米で同等の生産量が可能で、塩分濃度(淡水でも可能)や場所を選ばない(条件をクリアすれば)手軽な方法と言えます。

バイオフロック技術の概要

それでは概要を説明していきます。


バイオフロックを使った養殖は、細菌に餌が必要です。この餌となるのは炭素です。硝化反応を促進するために炭素源を水に添加する必要があり、通常、砂糖精製の際に得られる廃糖(モラセス)が使用されます。これを養殖水に添加することで、アンモニア濃度を1ppm未満、亜硝酸濃度を1ppm未満、硝酸塩濃度を10ppm未満に保つことができこのメカニズムにより収穫まで水替えをする必要がなく、養殖ができます。

このシステムの維持つまり細菌が十分に硝化反応を行うためには酸素供給も必要です。商業規模のバイオフロック養殖では、1馬力あたり300キログラムの生産が可能と言われており、立方メートルあたりの稚エビの投入数に依存しますが、100から200尾/m³が現実的です。

用意する器具資材

バイオフロック養殖を始めるには以下のステップが必要です:

  1. 水槽を用意する
  2. 海水や汽水を用意する
  3. 炭素源(モラセスなど)を用意する
  4. ブロワーを用意する
  5. 水中循環ポンプを設置する
  6. 適切な稚エビを用意する
  7. 適切な餌を調達する

このプロセスに従えば、手軽に海老の養殖を始めることができます。次に、バイオフロック養殖水の作り方について詳しく説明します。

バイオフロック養殖水の作り方(推奨)

  1. 1m³の水槽と水
  2. 35%の粗タンパク質率を持つ飼料を50g
  3. 32.5gの廃糖(モラセス)

これらに強力な曝気を施します。この操作を4-6回繰り返します。

維持すべき水質パラメータは以下の通りです:

  1. 溶存酸素: 7.5mg/L
  2. pH: 7.3(7.5~8.0がより良い)
  3. NH4: 1.0mg/L未満
  4. NO2: 1.0mg/L未満
  5. アルカリ性: 150㎎/L未満
  6. 総バイオフロック量: 5~15㎖/L

これにより、2~3日で稚エビを養殖水に導入する準備が整います。ただし、飼育密度は安全性を考慮して初めに100尾/m³から始めることをお勧めします。

ブロワーについては、400W程度のパワーを持つ1台または2台の使用が適しています。塩は海水塩か海水塩分濃度を10パーミルに調整してください。養殖水は基本的に交換しませんが、水質の状態や蒸発、バイオフロック過剰除去による減水時には真水を追加し、元の水量を維持します。

バイオフロックによる硝化作用の安定には酸素が不可欠です。ブロワーの供給が途切れると、わずか1分で全滅してしまいます。停電時には予備電源やブロワーを常に交互運転するようにしましょう。

また、餌に関しては地元で信頼できるものを購入し、給餌タイミングと量はメーカーのガイドに従って行います。給餌量の過剰は費用面だけでなく生物ろ過にも負荷をかけるので注意が必要です。定期的に餌やりトレーを使用し、給餌量を適切に調整しましょう。餌は2時間で水中に栄養分が溶けてしまい、その後は海老たちに捕食されるため、適量を給餌することが重要です。

バイオフロックによる養殖キット

装置の一例です

1.4M3水量の組み立て型プラスチックプール

2.1.5kwのブロワー

3.PVCパイプ(デフューザー配管用)

4.L鋼材(ブロワー台製作用)

5.デフューザー

6.スラッジ用ポンプ

7.セトリングタンク(プラスチックのドラム缶:300L位)

続きはこちらへhttps://nazarenod-works.com/yoshoku/biofloc/post-27/

タイトルとURLをコピーしました