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果樹の栽培

フィリピン発!人気のフルーツ10選と栽培難易度ガイド

フィリピン発!人気のフルーツ10選と栽培難易度ガイド

フィリピンは1年を通して温暖な気候に恵まれており、多くの熱帯果樹が育てられています。ここでは、フィリピンで特に人気のあるフルーツ10種をピックアップし、人気度・栽培難易度・結実までの年数(接ぎ木・実生)・肥料や管理のポイントも含めて詳しく解説します。


1. マンゴー(Mangga)

人気度:★★★★★|栽培難易度:★★☆☆☆

世界的に有名なフィリピン産カラバオマンゴー。高温と日照が大好きで、乾季に花を咲かせ、雨季前に収穫されます。

  • 結実までの年数
    • 接ぎ木苗:3〜5年
    • 実生苗 :7〜10年
  • 肥料
    • 成長期:窒素中心
    • 開花前:リン酸・カリウム
  • ポイント:背丈を抑える剪定で管理しやすくなります。雨季の剪定は病害リスクが高いため避けましょう。

2. バナナ(Saging)

人気度:★★★★★|栽培難易度:★☆☆☆☆

フィリピンのどこにでもある定番フルーツ。多年草であり、木のように見えますが草本植物です。

  • 結実までの年数:植え付けから8〜12か月で収穫可能
  • 肥料:カリウムを多めに与えることで果実が大きく育ちます。
  • ポイント:水はけが良く、風の強すぎない場所を選びましょう。

3. ランブータン(Rambutan)

人気度:★★★★☆|栽培難易度:★★★☆☆

赤い毛に覆われた見た目がユニークな果物。甘くてジューシーな果肉が人気。

  • 結実までの年数
    • 接ぎ木苗:4〜5年
    • 実生苗 :8〜12年
  • 肥料:カリウムとリン酸をバランスよく。花芽形成期の追肥がカギ。
  • ポイント:雨季前に剪定と追肥を済ませると実付きが良くなる。

4. シュガーアップル(Atis)

人気度:★★★☆☆|栽培難易度:★★☆☆☆

果肉はクリーミーで甘く、種が多いのが特徴。比較的コンパクトに育つため庭植え向き。

  • 結実までの年数
    • 接ぎ木苗:2〜3年
    • 実生苗 :5〜8年
  • 肥料:リン酸とカリウムを中心に。窒素が多すぎると虫が寄りやすくなる。
  • ポイント:病気や虫害に注意が必要。風通しを良くし、剪定は乾季に行う。

5. スターアップル(Kaimito)

人気度:★★★☆☆|栽培難易度:★★★☆☆

紫または緑の果皮にゼリーのような果肉。やさしい甘みで好まれます。

  • 結実までの年数
    • 接ぎ木苗:4〜6年
    • 実生苗 :8〜10年
  • 肥料:リン酸とカリウムをしっかり補うと果実の質が上がる。
  • ポイント:樹高が高くなりがちなので、若木のうちに剪定して低樹化を目指す。

6. グヤバノ(Guyabano)

人気度:★★★★☆|栽培難易度:★★★☆☆

独特の香りと酸味のある果実。抗酸化成分が豊富で、健康志向の人にも人気。

  • 結実までの年数
    • 接ぎ木苗:3〜4年
    • 実生苗 :6〜8年
  • 肥料:リン酸とカリウムを重視。窒素は抑えめ。
  • ポイント:病気に弱いので、梅雨前の殺菌処理と剪定が重要。

7. グアバ(Bayabas)

人気度:★★★☆☆|栽培難易度:★★☆☆☆

甘さと酸味がバランスよく、栄養価も高い。育てやすく初心者向け。

  • 結実までの年数
    • 接ぎ木苗:2〜3年
    • 実生苗 :4〜6年
  • 肥料:特にカリウムを多めに施すと果実が充実します。
  • ポイント:乾季に剪定すると収量アップ。年に2回以上収穫できることも。

8. カラマンシー(Calamansi)

人気度:★★★★☆|栽培難易度:★☆☆☆☆

料理やドリンクに幅広く使われる柑橘類。酸味が強く、万能果実。

  • 結実までの年数
    • 接ぎ木苗:2〜3年
    • 実生苗 :4〜5年
  • 肥料:成長期に窒素、結実期にはリン酸・カリウム
  • ポイント:鉢植えでも育てやすく、家庭菜園初心者にも人気。

9. ドラゴンフルーツ(Pitaya)

人気度:★★★★☆|栽培難易度:★★☆☆☆

サボテンの仲間で、乾燥にも強い。赤や白の果肉でビタミン豊富。

  • 結実までの年数
    • 接ぎ木不要(挿し木)で2〜3年
  • 肥料:リン酸とカリウム中心。肥料過多に注意。
  • ポイント:支柱が必要。剪定と花芽の調整で品質アップ。

10. アボカド(Abukado)

人気度:★★★★☆|栽培難易度:★★★☆☆

栄養価の高い果実で、フィリピンではスムージーなどで人気。

  • 結実までの年数
    • 接ぎ木苗:3〜4年
    • 実生苗 :6〜10年
  • 肥料:窒素・リン酸・カリウムのバランス施肥が基本。
  • ポイント:風通しの良い場所と定期的な剪定が重要。

番外編:その他注目のフルーツ

ジャックフルーツ(Langka)

人気度:★★★☆☆|栽培難易度:★★★☆☆

世界最大の果実とも言われ、香りが強く、熟すと甘くて濃厚な味わい。

  • 結実までの年数
    • 接ぎ木苗:3〜4年
    • 実生苗 :5〜8年
  • 肥料:窒素・リン酸・カリウムをバランスよく。
  • ポイント:剪定と風通しの確保で病害虫を防止。収穫時期の見極めがやや難しい。

コーヒー(Kape)

人気度:★★★★☆|栽培難易度:★★☆☆☆

コーヒーはフィリピンで広く栽培されており、特に高地で栽培されることが多いです。温暖な気候と湿度を好み、安定した雨量のある場所でよく育ちます。

  • 結実までの年数
    • 接ぎ木苗:3〜5年
    • 実生苗 :6〜8年
  • 肥料:成長期に窒素、花芽がつく時期にはリン酸とカリウムを補います。
  • ポイント:栽培自体は比較的簡単で、土壌さえ適していれば順調に成長します。しかし、収穫後の手間が非常に多いことが特徴です。コーヒーの実(コーヒーチェリー)は収穫してから、皮を取り除き、豆を乾燥させるなどの処理が必要で、この手間が多くの作業を伴います。最終的に焙煎して商品として出荷するまでの工程が手間がかかるため、栽培から製品化までのプロセスが非常に長いのが特徴です。

パイナップル(Pinya)

人気度:★★★★★|栽培難易度:★★☆☆☆

酸味と甘みのバランスがよく、ジュースや料理にも使える万能フルーツ。

  • 結実までの年数:挿し芽から18〜24か月
  • 肥料:カリウムとマグネシウムを多めに。肥料の偏りに注意。
  • ポイント:根張りが浅いため、雑草管理が重要。乾燥には比較的強い。

まとめ:フィリピンで果樹を育てる魅力

熱帯地域では、「雨季・乾季」に合わせて果樹管理をすることが鍵です。特に剪定や施肥、病害虫対策のタイミングが重要であり、季節よりも気候変化に敏感であることが成功のポイントになります。接ぎ木苗は結実までの期間が短く、より実用的。実生は成長は遅いものの強健で寿命が長い傾向があります。

家庭での栽培にも向いた果樹も多く、自宅で南国の味を楽しめるのがフィリピンならではの魅力です。

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